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2005年8月25日 (木)

モーツァルト!感想・ストーリー編

 昨日に引き続き、M!感想です。
 M!の舞台は、音楽もいいのが多いし、衣装など、視覚的にも華やかでした。
 でも内容的には、とっても重かった…。
 1回見た私が感じたテーマはまず、「親離れ、子離れ、自立」。

 父レオポルトがずーーっと言っているのは、
「これだけ苦労して、全てをお前に賭けてきたのに、どうして私の言うとおり、大司教の下で働いてくれないんだ?親の恩も忘れていい気になって」
 …ってことだよね。もちろん、父親として息子を愛していたとは思うけど、それ故に、自分の定めた道を歩いてくれないことが許せない。
 一方ヴォルフは、自分の才能を世に認められたくて、またそれが父にも喜んでもらえることだと思ってウィーンに行くのだけど、実際に喝采を浴びる息子を目の当たりにしても、父は上記の通り、認めてくれない。で、これからは一人で生きていかなければと思うと同時に、「何故このままの僕を愛せないの」と傷つく訳です。

 せっかく手に入ったお金も、家族に仕送りする前に、妻の実家や友人たちに流れてしまう。それは、ヴォルフの生活感の無さとか、天真爛漫で不用意なところから来ていて、「天才ゆえ」って部分もあるだろうけど、実は普通の親子でも、こういう行き違いとか葛藤って、よくあるのではないかなあ。
 親の、子に対する期待と、子が親に対して持っているある種の「甘え」が食い違うことによる、不幸。
 それを目の当たりにすることは、決して気持ちのいいものではないです。だから、エリザの舞台のような、幻想的な陶酔感は、M!にはありません。現実の人間関係の、ほろ苦い味がする…ある意味「渡る世間は鬼ばかり」と通ずるものがあるかも。

 父レオポルトは、出てくるとずーっと苦悩しまくっているし、最後まで息子と和解することなく世を去っていくので、彼に感情移入してしまうと見るのが更に辛そう;

 そしてもう1つのテーマが「自分の影から逃れる」ということ。
 …字面だけ見ても、重いですよね。1回見ただけでは、ヴォルフが逃れようとしている自分の影が何なのか、よくわからなかったですが…アマデが表す天才的な「才能」なのか、周りからの期待なのか。そうなりたいと思う、理想の自分なのか。
 父親の期待に添えなかった事、姉や妻をも幸せに出来なかった事で、ヴォルフは自分も傷ついたのですよね。また、お金や才能目当てで自分の周りに集まって来る人達によっても、傷ついたでしょう。それは自分の類い稀なる才能のせいで。
 もうそんなことに、人間ヴォルフは耐えられなくなってしまったのでしょうか。レクイエムを作曲しながら彼は、ありのままの自分を愛されたいという思いと、それを許さなかった自分の才能との間で、引き裂かれていったのでしょうか・・・。

 ずーーん……
 重いよ~、やっぱり重い~(ToT)
 どんなにぐちゃぐちゃしても、最後に何らかの解決を見ればいいんだけど、、、ついにトートと結ばれました、とかね(笑)。それともあれで、ヴォルフは解放された、ってことなのかなあ?1回じゃわからないや。
 とはいえ、リピートする余裕が、時間的にも経済的にも、ついでに精神的にもあまり無いような気がするので、今回は「井上君、良かった♪」で終わっておこうと思います。

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