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2006年11月12日 (日)

M.A.感想 その2

キャスト別感想の続き、行きます。

アニエス・デュシャン(土居裕子)
 「神は弱い者こそ、愛して下さる」…きれいな、切ない歌声でした…。
 制作発表の動画で歌を聴いてから、ずっと楽しみにしていましたが、この人の声、やっぱり好きです。
 原作では、祈っているだけでは現実は何も変わらない…というところに、アニエスの悩みと、彼女の人生の転機があったと思うのですが、今回はそこのところははしょられていて、そのせいかちょっと、事なかれ主義的に見えた場面もありました。でも、暴走した民衆に、たまらず声を上げて殺されかける、なんて場面もあったので、原作とはその形や内容は違うけど、彼女の葛藤はある程度、描かれていたかな…と思います。
 ただ、その葛藤故に彼女が起こすアクション、そしてその結果がマルグリットに与えたインパクト…という点では、やっぱり原作に軍配を上げたいです。原作通りじゃないと嫌、って訳じゃないんだけど、アニエスの存在は結構好きだったので…ちょっと残念、という気持ちは正直ありました。
 でもこれも、もう少し回を重ねたら、また違うものが見えてくる気もします。だから、ここに書いた事が最終的な評価、ってことではない…ということで、お願いします。

アクセル・フェルセン(井上芳雄)
 かっこ良かった♪あ、いや、見た目だけじゃなくて(^^;
 なんか、この劇中で、人間的に一番好感持てた人ですね。ただ王妃を愛していて、だからこそ彼女に苦言も呈すことができるし、客観的な目で彼女を心配もする。この世では共に生きられない定めの中で、ちゃんと自分を律する事も出来る。それでも王妃への愛を持ち続け、最後はとにかく彼女に生きのびて欲しいのだけど、最後まで王妃としての運命を全うしようとする姿に、打ちのめされる…。その背中に、悲哀を感じましたです。
 細かい歌詞は覚えていませんが(制作発表の動画で確認しようとしたけど、東宝のサーバーが応答してくれない…)、「もしも時代が違ったら、一緒に生きられたのか」という歌が繰り返し出てくるのですが、最後の方の二人のデュエットは、ちょっとだけ泣けました。

ルイ16世(石川禅)
 イメージ通りのルイ16世。あまりに想像通りだったので、物足りないくらい。(違ったら違ったで文句を言うだろうに…王妃並みに我が儘ですね、私 ^^;)
 それほど多くはなかった出番の中で、人の良さや家族への愛、王の器ではなかったけれど、王としての職務に忠実であろうとした姿が、よく出ていたと思います。
 パンを求める女達がベルサイユに侵入して来た時に、命の危険を感じて子ども達と逃げるよう促す王妃に、「あなた達だけで行きなさい、フランス国民は王を愛している、私はここに残る!」というところに、それらを全部感じる事が出来ました。
 そして最後のソロ、「鍛冶屋になりたかった」というナンバーは本当によかったです。私はここで涙腺決壊しました。

ボーマルシェ(山路和弘)
 …この人は、何がやりたかったんだろう?
 エリザで言えば、ルキーニみたいな狂言回し的な役なので、この人自身がどうこう、というのはなくていいのかもしれないけど。オルレアン公や革命派の人たち、民衆の間で上手く立ち回って生きた人なのかな。赤い帽子かぶって、ジャコバン党の集会に出てたあたりを最後に、この人の記憶が無いので、あまりコメントができないです。

オルレアン公(高嶋政宏)
 今回、一番わかりやすかったのがこの人。
 野望は1つ、王と王妃を引きずり下ろして、自分がその地位につくこと。そのためにお金をばらまいて人を動かし、革命派と手を組んで、容赦なく国王一家を貶めていく…。
 でも最後、その野望が達成されたかどうかは、描かれていなかったような気がするなあ。実際は、エスカレートした革命で、彼自身も確か、ギロチン…だったと思うんですが。まあ、王妃の処刑で舞台が終わってしまうから、そこまでは辿り着かないんですかね。
 金と陰謀の力で、自らは手を汚さずに欲しい物を手に入れようする、典型的な悪代官風の人物ってことでいいのかなあ?今の所は、この程度です。

カリオストロ(山口祐一郎)
 うぐっ…。この人の事を書くのが一番悩んでしまう…。
 冒頭の場面でのシルエットは、とっても良かったんですけどね…
 歌もさすがの素晴らしさだったんですがね…
 でもやっぱり、私も言わせてもらってよろしいでしょうか、元きよし風に…
 「その役は、ほんとうに必要ですか?」
(あー、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…)
 物語にはほとんど絡まず、他の人物との関係もほとんど無くて、知らないうちに場面の片隅で怪しい踊りをしていたり、場面転換のときにマント姿で現れて、その美声を響かせて去っていく…。ソロもあったけど、デュエットも多くて、歌詞が聞き取れなかったから、何が言いたかったのか…何が目的なのかが、よく伝わってきませんでした。
 全てを超越していて、世界を手のひらの上で操っている、という役柄は、あってもいいと思うし、山口さんにそういう役、似合うと思うんですが、無理に錬金術師にしなくていいんじゃないかという気も…個人的には、錬金術師って、そんなにスゴイ人だと思ってないので(ハリーポッターの世界は別ですが)、胡散臭い詐欺師まがいの人物と、世界を操る超越的な存在、っていうのが結びつかないの。
 逆に詐欺師として、もっと現世的な存在しても良かった気がします。
 超越的な存在という意味ではトートに似ています。でもトートは、エリザベートが欲しいという明確な意志がありましたが、カリオストロは…うーん、何がしたかったんだろう…?
 今回、「何がしたかったんだろう?」っていう人が結構いるような…それがどうも、歯切れを悪くしている一因のような気がするのですよね。

メインキャストの感想が終わった所で、一度切ります。

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