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2007年2月 4日 (日)

シネマ歌舞伎 京鹿子娘二人道成寺(追記しました)

 早速折り合いつけて、行って参りました。(行くって決めたら、早いんです;)
 なんとも…美しい世界でした。
 すごい華やかなんだけど、妖しいというか、怖い?ような??
 この世のものではないような?
 夢、幻?
 うーん、自分の語彙の貧しさが悲しい。何かいろいろ、感じてはいるのですが。
 もうすこし落ち着いたら、ちゃんと感想を書けるかなー。

 日本の文化…ってひとくくりに言ってしまうと乱暴かもしれないけど、そういうものを随所に感じました。そしてそういうものを僅かでも感じる事の出来た自分って、やっぱり日本人なんだなー、とも。何だか、中高生の「芸術鑑賞教室」の感想文みたいですが;
 
 感想追記しました。(2/5)

あらすじ(シネマ歌舞伎のページより)----------
 紀伊国の道成寺では、新しい釣鐘の供養が行われていました。道成寺の釣鐘は、恋人安珍を追いかけ、恋しさのあまり大蛇と化した清姫によって焼き滅ばされていたのでした。そこへ白拍子花子(玉三郎・菊之助)が現れ、鐘の供養を拝みたいと頼みます。舞を舞うことを条件に参列が許された花子は、さまざまに舞い、踊ります。
 しかし花子は実は清姫の怨霊で、その昔安珍を匿い、自分との仲を隔てた釣鐘に恨みを残しているのでした。僧たちの油断を見澄ました花子は、やがて大蛇の正体を現すと、釣鐘もろともいずこともなく去ってゆくのでした。
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 感想…ですが、歌舞伎のような伝統芸能は今まで観た事が無く、決まり事やお約束みたいなことも何も知らずに観てきましたので、もしかしたらとてもトンチンカンな事を書いてしまうかもしれません。が、初心者の言う事だと思って、軽く読み流していただけたらなー、と思いマスm(__)m

 通常は多分、白拍子花子は一人の役者さんが演じるのだと思います。
 でもこの「京鹿子娘二人道成寺(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)」は、題名のとおり、花子を二人の役者さん、玉三郎と菊之助が演じます。
 衣装も化粧も、振り付けなどの動きもほとんど同じです。だから、よく見ていないとどっちがどっちなのか、わからなくなってしまいます。いや、よく見てても時々わからなくなりましたが。
 でも二人、やはり印象が違っていて…事前に「菊之助花子は光(表)で玉三郎花子は影(裏)」という話を見聞きしてはいましたが、なるほど、そう見えました。菊之助は、若くて凛とした、清楚な感じを受け、玉三郎はもっと成熟した女の色気や気だるさ、心の底に秘めた情念のようなものを感じました。

 二人の舞は、実体と影のように寄り添うようでもあり、時に鏡のように左右対称になったり、動きや姿勢の大小、高低の対比がつけられる場面もありました。
 現代劇のように、セリフでの説明や、表情の大きな変化がない分、指先の動きや投げかける目線の色と方向に、ものすごく表情を感じました。言葉やあからさまなジェスチャーに頼らないのって、実に日本的だなー、と感じた次第です。見ている私もまた、その眼差しや指先から、何か意味を見いだそうと一生懸命になっていて、ああ、昔の人はこういうことが自然に出来たのかもしれない、とちょっと思いました。

 二人とも同じ花子なので、二人が会話したりする事はないのですが、時折、玉三郎の花子が、菊乃助花子の顔をふっと覗き込むような場面や、視線を合わせる場面があり、それがなんともゾクゾクするような瞬間でした。自分でも気づいていなかった想念が、心の底から浮かび上がってきたような、そんな瞬間なのかな…などと、妄想(?)してしまいます。(妄想してしまうのは、私が長唄の歌詞を聞き取れず、理解していないからです;)

 あと、桜…。道成寺のセットは、満開の桜が背景に描かれているのですが、桜って、日本人にとっては美しいだけじゃなく、儚さや、時には狂気、あるいは猟奇的なものまでも感じさせる事があります(死体が埋まってるとか…)。そんな桜を背景に、美しい女の怨霊が舞う姿というのは、、、恐ろしくも目が離せないような、鳥肌もののシチュエーションですね、、、。

 日本舞踊の時と違ったのは、花子の舞踊の前後に、所化(お坊さん?)達のコミカルなやりとりや語りがあること。ダジャレ100連発なのに、歌舞伎の舞台だとなんであんなに品が良いのでしょうね(笑)。あと、花子が鐘を拝ませてくれと頼む時に、所化達と問答をする場面も、面白かったです。
 あ、そうそう、その問答を終えて、所化達が寺の門を開け、花子を招き入れるのですが…その時の花子の最初の一歩がまた、ゾクゾクものだったのです。それまで、所化達が他愛も無いおしゃべりをしていた日常空間が、花子が踏み入れたそのひと足で、一瞬にして「異界」に変わってしまったようでした。現代劇なら、あそこできっと照明の色が変わったと思う。あの時の花子は、どっちの花子だったのかなぁ…(はい、わからなくなってました;)。

 はっ、いつのまにか随分長くなってしまいました。これ以上ボロをださない内に、終わりにしておきましょう。
 それにしても、昔はただ、退屈としか思えなかった歌舞伎の舞台に、こんなに魅了されてしまうとは、これも重ねた年輪のおかげですかね(^^:
 もしDVDが出たら、是非手元に置きたい作品です。

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コメント

プチ遠征お疲れ様でした。
映像とはいえ結構な迫力でしたでしょう?
花子の恋は蛇になるわけで、燃え盛る情念がこもっている裏の顔(花子の本体)の玉さまは恐ろしくも美しく、若い菊之助の美しさとは違った輝きがありますよね。

 プチ遠征、ついでに中華街ランチと元町ショッピングまでしてきてしまいました(^^ゞ
 それにしても、観てよかったですー!
 映画館自体は、「10年前は最先端?」という風情でしたが、作品は音も映像も素晴らしかったです。
 背中をおしていただいて、ありがとうございました♪
 次回は是非、「生玉さま」にも拝謁してみたいものです。

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